モンスターペアレントの特徴と保育士の対処法は?

保育士にとって子どもの対応と同じくらい、もしくはそれ以上に頭を悩ませる問題と言えば保護者対応です。

中でも「モンスターペアレント」と言われる、対応の難しい保護者に関しては細心の注意を払って対応にあたる必要があります。

モンスターペアレントの特徴

モンスターペアレント(モンスターペアレンツ)とは、自己中心的かつ理不尽な要求をする保護者を指します。

基本的には直接職員にクレームを行いますが、園長や自治体などより権限の強い部署にクレームを持ち込み、間接的に職員や保育園に圧力をかけるという形も増えています。

なお、要求を繰り返していても、当該の要求が常識の範囲内、かつ正当な理由を明示してくる場合はモンスターペアレントにはあたりません。

1.誠意のある態度を貫く

相手がどんなに理不尽な要求を出していたとしても、同じように怒ってしまっては、相手の機嫌を損ね、要求をエスカレートさせる心配があります。

建設的な話し合いをするためにも、冷静な気持ちで誠心誠意対応にあたりましょう。

相手の話を遮ったり、反論したりすることは避け、まずは相手の話を一度最後まで聞きましょう。

その上で、その要求が本当に理に適っているのか?そうでなければどう対処するか?と、感情的にならず誠意をもって冷静に判断しましょう。

2.決して一人では対応しない

モンスターペアレントの対応は、基本的に園全体の問題として園長や主任・先輩とチームで対応します。

一人で対応してしまうと、ストレスを抱え込んで、保育士自身が鬱になるなど悪影響が出ます。また、複数人で話し合いを持つことで事実と異なることを訴えられた場合、その証明ができます。

対応が人によってちぐはぐだと、相手の不快感を助長させることに繋がるので、職員間でよく連携して、対応に統一性を持たせる意識が必要です。

3.相手のペースに巻き込まれない

相手は怒りで冷静な判断を失っている場合が多いため、そのまま議論を始めず、まずはクールダウンさせるよう配慮しましょう。

立ったまま話し始めず、必ず場を改めて、座った状態で落ち着いて話し合いましょう。話し合いでは、謝罪よりも客観的事実の確認を優先させます。

例えば、「他の子に自分の子がケガさせられた」という場合、ただ謝罪するのではなく、しっかりと事実関係を調べる旨を保護者に伝え、心配をかけたことについてのみ謝りましょう。詳細が曖昧なままでの謝罪はトラブルを増やすタネになってしまいます。

4.専門家の助けを借りる

上記のような対応を心がけても、事態が収束せず、むしろ悪化するようであれば、カウンセリングの専門家や弁護士の助言を受けることも対応の一つです。

不当な要求の裏には、子育てのストレスで精神的に追い詰められている場合や家庭内で他に問題を抱えている場合も少なからず存在します。

そういった場合、その保護者自身の救済も視野に入れ、対応にあたる必要があります。保護者の精神的な安定はその子どもが健全に成長する上で必要不可欠であるからです。

まとめ

保護者のクレームの多くは子どもを思ってのものですが、中には自分本位で対応不可能な要求もあります。そういった方はどうしても施設利用者として、自分の立場が上だと考える傾向があります。

保育園職員と保護者は、子どもの健やかな成長のために信頼関係を結ぶことがなにより大切です。そのためには根気強く話し合いの場を持ち、保育園全体で状況改善に努めていくことが望まれるでしょう。