医療保育士になる方法:保育士の仕事に加え、専門的な知識が必要!

日本では、保育士資格を持っていれば医療保育士になることができます。

保育園では体調不良時の対応をしたり、熱や傷、発疹などに迅速に気付くよう配慮するなどの対応は保育士であれば誰でも行っていることですから、医療保育士として働いていなくても、保育士として働いている限り医療保育士としての経験も積んでいることになるのです。

しかし病気についての知識やカウンセリングの能力など、医療保育士に求められる力は多岐にわたりますので、更なる研鑽が必要になります。

医療保育士の求人はとても少なく、ほとんどオープンになることはありません。病棟で働く医療保育士を目指す場合は、複数の転職サイトに登録したり、小児科病棟を持つ病院に直接聞いてみるなど、積極的な就職活動が求められます。

医療保育士とは?

医療保育士とは、病院などの医療機関で働く保育士のことをいいます。医師や看護師のお子さんを預かる院内保育所の保育士とは異なり、主に小児科病棟を有する病院に入院している子どもの保育をするのが主な仕事です。

病気を患っている子どもなので、ストレスや不安を発散させることが重要。子どもの気持ちを前向きにすることで治療が効果的になることがありますので、カウンセリングやメンタルケアの知識を持ちコミュケーションを取ることが必要です。

また、保護者と連携をとり安心を届けることも大事な仕事の一つ。他にも保育園や乳児院などの施設に併設する病児保育室に勤務する医療保育士もいます。

医療保育士の資格取得方法

通常の保育士の資格を取得することで医療保育士になれます。しかし病気の知識、カウンセリングの知識など必要な知識が多いので、保育士以外にも様々な資格の取得が必要でしょう。

アメリカではチャイルド・ライフ・スペシャリスト、イギリスではホスピタル・プレイ・スペシャリストなどと特別な資格がありますが、決まった資格がない日本では医療保育士に関連する資格を取得することで、より医療保育士になれる可能性が上がります。

主な関連資格は次の3つです。
・医療保育専門士 医療保育士として実務を1年以上積んだ後、医療保育学会に所属し講習・論文で取得できます。
・保健児童ソーシャルワーカー 子どもの心と体のサポートを目的とした資格で、医療保育士・幼稚園教諭などのカリキュラムを履修し試験に合格すると取得できます。
・JESC認定カウンセラー 様々なストレスや要求に対して、コミュニケーション知識を持って接することができる資格で、試験に合格すると取得できます。

医療保育士の仕事内容

楽しい時間と安心を提供し、子どもたちの成長に寄り添うという点では、通常の保育園と同じです。しかし小児科病棟の場合、0歳~18歳くらいまでの子どもが保育対象になります。

一般的な集団保育として、歌や手遊び、絵本を読む時間もありますが、病状などに応じて個々の対応が必要です。また子どもとのコミュニケーションに加えて、保護者とのコミュニケーションも大切な業務になります。

感染予防のため、おもちゃや備品の消毒を徹底しなければいけません。

医療保育士の職場

小児病棟などに入院している子どものケアのために設置されているのが、医療施設併設型の保育施設。従事する医療保育士は病棟保育士と呼ばれ、医療保育士の求人の多くを占めています。症状が重い子どもや、伝染性の病気の子どもの保育を行う施設です。

医療機関併設型の次に多いのが、保育施設併設型の病児保育施設。比較的病状が落ち着いている、回復期などに入り症状が軽い子どもを受けいれる施設です。

そして病児保育のみを行う、単独型という施設もあります。訪問型病児保育などを行っており、今はまだ施設の数は少ないですが、これから増えていく予想です。

医療保育士の給与・年収

医療保育士の求人はオープンにならないことが多く、給与の実情はあまり知られていません。病児保育だからといって、特別お給料が高いと言うことはないようです。

現在は法的な整備が追いついておらず、補助金等も満足ではないようですが、重要性を把握して国が整備を進めており、今後の保育士の働き方の一つとして注目を集めています。

まとめ

病児保育は指導計画や行事などに追われることがなく、1人1人にじっくりと向き合えるという点で人気があります。しかし体調の悪い子どもが相手になりますから、体調の急変など命にかかわる事態に陥ることもあり責任は重大。

病気や入院中の子どもの不安な気持ちに寄り添い、楽しい時間を提供することで一緒に病気に立ち向かうことができる、尊い仕事です。